ミックスベジタブルは、ビタミン、ミネラル、食物繊維など、豊富な栄養素を含むことで知られています。
これらの栄養素は、日々の健康維持に不可欠であり、様々なレシピに活用することで、簡単に栄養バランスを向上させることができます。また、時短、省エネ、保存性の面でも優れており、忙しい現代人の食生活にぴったりの食材です。
本記事では、ミックスベジタブルの栄養面の魅力や、その利点、さらには健康への影響について、日本食品標準成分表を参照しながら詳しく解説します。
ミックスベジタブルに含まれる豊富な栄養素:ビタミン、ミネラル、食物繊維
ミックスベジタブルは、日本においては冷凍野菜の商品を指すことが多く、複数種類の野菜を細かく切り、混ぜ合わせた食材です。
冷凍ミックスベジタブルは、通常、赤、黄、緑の3色の野菜が使用されることが多く、よく使われる野菜には、黄色のトウモロコシ、赤色のニンジン、緑色のグリーンピースがあります。(これにタマネギが加えられるなど、製品によっては独自の組み合わせの製品もあります。)
- トウモロコシ(黄色)
- ニンジン(赤色)
- グリーンピース(緑色)
ミックスベジタブルの主な栄養について
ミックスベジタブルは、ビタミンA、C、E、カリウム、カルシウム、鉄、食物繊維などが豊富に含まれています。また、エネルギーを作り出す3大栄養素(炭水化物、たんぱく質、脂質)も含まれています。
コーンはカリウムや食物繊維、グリーンピースはたんぱく質とビタミンB群、ニンジンはβ-カロテン(ビタミンA)が豊富に含まれています。
- ビタミン
- ミネラル
- 食物繊維
- 炭水化物
- たんぱく質
メーカーによって、使用されている野菜の種類や割合が異なりますが、ミックスベジタブルは、手軽にビタミン、ミネラル、食物繊維を補給できる便利な食材と言えるでしょう。
日本食品標準成分表よりミックスベジタブルに含まれる栄養素一覧
以下は日本食品標準成分表(八訂)による栄養素一覧です。
- 可食部100g当たり
食品名 | ミックスベジタブル 冷凍 | ミックスベジタブル 冷凍 ゆで |
---|---|---|
エネルギー(KJ) | 282 | 273 |
エネルギー(Kcal) | 67 | 65 |
水分(g) | 80.5 | 80.9 |
たんぱく質(g) | 3.0 | 3.1 |
コレステロール(mg) | 0 | 0 |
脂質(g) | 0.7 | 0.8 |
食物繊維総量(g) | 5.9 | 6.5 |
炭水化物(g) | 15.1 | 14.6 |
灰分(g) | 0.6 | 0.5 |
ナトリウム(mg) | 22 | 16 |
カリウム(mg) | 220 | 180 |
カルシウム(mg) | 19 | 19 |
マグネシウム(mg) | 21 | 20 |
リン(mg) | 71 | 67 |
鉄(mg) | 0.7 | 0.7 |
亜鉛(mg) | 0.5 | 0.5 |
銅(mg) | 0.08 | 0.07 |
マンガン(mg) | 0.20 | 0.20 |
ヨウ素(μg) | 0 | 0 |
セレン(μg) | 1 | 1 |
クロム(μg) | 1 | Tr |
モリブデン(μg) | 24 | 19 |
ビタミンA|レチノール(μg) | 0 | 0 |
ビタミンA|α-カロテン(μg) | 1300 | 1400 |
ビタミンA|β-カロテン(μg) | 3200 | 3500 |
ビタミンA|β-クリプトキサンチン(μg) | 18 | 18 |
ビタミンA|β-カロテン当量(μg) | 3900 | 4200 |
ビタミンA|レチノール活性当量(μg) | 320 | 350 |
ビタミンD(μg) | 0 | 0 |
ビタミンE|α-トコフェロール(mg) | 0.3 | 0.3 |
ビタミンE|β-トコフェロール(mg) | 0 | 0 |
ビタミンE|γ-トコフェロール(mg) | 0.6 | 0.6 |
ビタミンE|δ-トコフェロール(mg) | 0 | 0 |
ビタミンK(μg) | 10 | 10 |
ビタミンB1(mg) | 0.14 | 0.12 |
ビタミンB2(mg) | 0.07 | 0.05 |
ナイアシン(mg) | 1.5 | 1.3 |
ナイアシン当量(mg) | 2.0 | 1.8 |
ビタミンB6(mg) | 0.09 | 0.07 |
ビタミンB12(μg) | Tr | 0 |
葉酸(μg) | 50 | 44 |
パントテン酸(mg) | 0.35 | 0.30 |
ビオチン(μg) | 3.4 | 3.1 |
ビタミンC(μg) | 9 | 5 |
アルコール(g) | – | – |
食塩相当量(g) | 0.1 | 0 |
- 配合割合: グリンピース冷凍29、スイートコーン冷凍37、 にんじん冷凍34 硝酸イオン: 0 g 食物繊維:AOAC2011.25法
- 配合割合: グリンピース冷凍ゆで28、スイートコーン冷凍ゆで39、にんじん冷凍ゆで33 硝酸イオン: 0 g 食物繊維:AOAC2011.25法
ミックスベジタブルの魅力
ミックスベジタブルは、時短、省エネ、保存性のメリットを提供し、忙しい現代人の強い味方です。この章では、その利点を探るとともに、栄養価を損なわず手軽に作れるミックスベジタブルを使用したレシピを紹介します。
ミックスベジタブルは時短・省エネ・保存性に優れた忙しい現代人の強い味方
ミックスベジタブルは、忙しい現代人の生活において、時短、省エネ、そして保存性という3つの大きなメリットを提供してくれます。
時短の利点
ミックスベジタブルは、さまざまな種類の野菜が一袋に入っているため、食事の準備時間を大幅に短縮できます。
野菜を一から選んで、洗い、切る手間が省けるため、忙しい朝や疲れて帰宅した後でも、栄養バランスの良い食事を手軽に準備することができます。
また、一人暮らしや少人数の家庭では、多種多様な野菜を少量ずつ使用する際にも非常に便利です。
省エネのメリット
ミックスベジタブルの利用は、省エネにも貢献します。既にカットされているため、調理に必要なエネルギーを減らすことができます。
例えば、カット野菜は加熱時間が短縮されるため、ガスや電気の消費を抑えることが可能です。また、複数の野菜を一度に調理することで、調理器具を使用する回数を減らし、洗い物の量も少なくなります。
保存性の優れた特性
ミックスベジタブルは、冷凍で長期保存が可能なものも多く、食品ロスの削減にも寄与しています。
冷凍されたミックスベジタブルは、栄養価を保ったまま長期間保存することができるため、いつでも新鮮な野菜を摂取することが可能です。
これにより、急な食事の準備が必要になった場合でも、安心して利用することができます。
ミックスベジタブルを使った栄養価を損なわずに手軽なレシピ例
ミックスベジタブルを使ったレシピは、忙しい日々の中でも栄養バランスを維持しやすく、簡単に調理できるのが魅力です。以下に、栄養価を損なわずに手軽に作れるレシピ例をいくつか紹介します。
ミックスベジタブルカレー
(材料)玉ねぎ、ミックスベジタブル、カレールー、水
- 玉ねぎを炒める
- ミックスベジタブルと水を加えて煮込む
- カレールーを加えて溶かす
ミックスベジタブル卵炒め
(材料)卵、ミックスベジタブル、塩、こしょう
- 卵を溶きほぐす
- ミックスベジタブルを炒める
- 卵を加えて炒め、塩こしょうで味を調える
ミックスベジタブルスープ
(材料)ミックスベジタブル、水、コンソメ、塩、こしょう
- ミックスベジタブルと水を鍋に入れ、沸騰させる
- コンソメ、塩こしょうで味を調える
ミックスベジタブルピラフ
(材料)ご飯、ミックスベジタブル、バター、塩、こしょう
- バターを熱し、ミックスベジタブルを炒める
- ご飯を加えて炒め、塩こしょうで味を調える
ミックスベジタブルオムレツ
(材料)卵、ミックスベジタブル、塩、こしょう、チーズ
- 卵を溶きほぐす
- ミックスベジタブルを炒める
- 卵を加えて炒め、塩こしょうで味を調える
- チーズを乗せて折りたたむ
ミックスベジタブルは冷凍のまま使用できます。
調味料はお好みで調整してください。ベーコンやウインナーなどの肉類を加えると、より一層美味しくなります。
ミックスベジタブルを使うことで、手軽に野菜を摂取することができます。様々な料理に活用できるので、ぜひ色々なレシピを試してみてください。
ミックスベジタブルに関するこんな疑問
ミックスベジタブルは、冷凍によって栄養価が落ちるように感じるかもしれません。そのためか、体に悪い?太る?といったネガティブな疑問もあるようです。
そういったいくつかの疑問に答えていきますが、先に結論から言ってしまうと、もちろんそんな事はありません。
下茹でなどの製造過程において水溶性のビタミンは失われがちですので、生野菜と比べると栄養価は若干低い傾向にあります。しかし、家庭においても調理の際にある程度の栄養は同様に失われます。冷凍に限った話ではありません。
ミックスベジタブル自体は低カロリーで栄養価が高く、食物繊維も豊富なため、適量を食事の一部として取り入れることは、健康に役立つ選択と言えるでしょう。
ミックスベジタブルは野菜じゃない?
ミックスベジタブルは、野菜です。冷凍ミックスベジタブルは、さまざまな野菜が組み合わさっているため、バラエティ豊かな栄養を摂取できます。
ミックスベジタブルは体に悪い?
ミックスベジタブルは体に悪いとは言えません。むしろ、栄養価が高く、食物繊維やビタミン、ミネラルを含んでいます。ただし、調理法や摂取量に注意することが大切です。
冷凍ミックスベジタブルは、エネルギーを作り出す3大栄養素(炭水化物、たんぱく質、脂質)も含まれています。生野菜と栄養価はほぼ変わりませんが、調理法や摂取量に気をつけて、バランスの取れた食事に組み込むことをおすすめします。
ミックスベジタブルは健康にいい?
ミックスベジタブルは、健康に良い食材です。
ミックスベジタブルはさまざまな野菜が組み合わさっているため、ビタミン、ミネラル、食物繊維などバラエティ豊かな栄養を摂取できます。
ミックスベジタブルは太る?
ミックスベジタブルは、100gあたりで約70~90kcal程度ですので、そこまでカロリーは高くありません。
また、手軽に野菜を摂取することで、食物繊維やβカロテンなどのビタミン類も摂取することができるので、ダイエット中でも問題ありません。
しかし、調理法によってはカロリーは高くなってしまいます。ダイエット中であれば、脂質を抑えた調理法にしましょう。
また、糖質は、100g中で約10~12g程度と、野菜の中では糖質が多くなるので注意が必要です。
ミックスベジタブルはダイエットに適してる?
ミックスベジタブルは、ダイエットに適した食材と言えます。100gあたりで約65kcal程度とカロリーが低く、手軽に野菜を摂取できるため、ダイエット中でも問題ありません。
また、食物繊維やβカロテンなどのビタミン類も含まれていて栄養価も高いです。
ミックスベジタブルは、低カロリーでありながら栄養価が高いため、ダイエット中にぴったりの食材です。バランスの取れた食事に組み込んで、健康的な食生活を目指しましょう!
冷凍ミックスベジタブルは便利で栄養価が保たれ、健康的な食生活をサポートする優れた食品です。
その利用を躊躇する理由はほとんどありません。食生活全体のバランスに注意しながら、上手に取り入れていきましょう。
ミックスベジタブルに含まれる栄養素について詳しく解説!まとめ
ミックスベジタブルは、その手軽さと栄養価の高さから、現代の忙しい生活に最適な食材です。
ビタミン、ミネラル、食物繊維を豊富に含み、様々な料理に取り入れることで、日々の栄養バランスを簡単に改善することができます。
時短、省エネ、保存性の面でも優れているため、食生活に取り入れることで、健康維持に役立つだけでなく、生活全般の質を向上させることが期待できます。
ミックスベジタブルを使ったレシピは多岐にわたり、どんな疑問を持つ方にもその価値を実感してもらえることでしょう。